アンティーク陶磁器の話
Crazing / 貫入
貫入は釉が細かくヒビ割れている状態をいいます。 英語では Crazing と言います。
状態の良い(MINTといいます)陶磁器は指で弾くとピーンと澄んだ音がしますが貫入がある陶磁器は濁った音がします。肉眼ではっきりと分かるものからルーペで良く見ないと分からないものまでいろいろです。釉だけのことなので割れてしまうようなことはありませんがティーカップの内側などで貫入がひどいと茶渋が染み込んだりします。
希少価値のある陶磁器は貫入があっても高価ですが一般的なものでは貫入があると価値が下がります。
使用する機会の少ないコレクションであれば全く問題はないのでお買い得ともいえます。
Crazing / 貫入
Trio / トリオ
ティーカップ、ソーサー、サイドプレートのセットをトリオといいます。
サイドプレートの大きさはソーサーと同じ大きさのものから大き目サイズのものまでいろいろです。
しかしビクトリア時代の初めのころのトリオは事情が 異なり ティーカップとコーヒーカップ、ソーサーがセットになった 2カップトリオでした。(なかなかいいアイデアですね)
ティーカップの代わりにティーボウルがセットになったものもありました。
BB プレート
ティータイムにマフィンやサンドイッチ、スイーツなどをサーブするときに使うハンドルの装飾がついていたり少し変わった形のプレートをBBプレートと呼びます。
BB は Bread & Butter の略と云われていますが ティータイムにBread & Butter? となんとなく納得いかない名前ですね。古くはティータイムにはスイーツとサンドイッチではなくバター付きのパンが出されていたことに由来するそうです。
ハンドルのような装飾がないとディナー皿を流用しているように見えてしまいますね、ティーセットに合うBBプレートを使うととてもオシャレになります。