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イギリス アンティーク

銀器について

イギリス アンティーク 銀器の選び方

シルバーとシルバープレート

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英国のアンティーク,シルバープレート,銀器のマーク

英語でシルバーといえば中まで純銀でできているものをいいます。純銀といっても純度はコンチネンタルで800~975(80~97.5%)、イギリスでは925(92.5%)が標準でスターリングシルバーとも呼ばれます。ただし 1697年~1720年の間は950がスタンダードでブリタニアと呼ばれます。アメリカも925です。純度が1000(100%)でないのは純度1000だと柔らかくて実用に適さないためです。

一方 シルバープレートは銅やニッケルシルバーの下地に純度100%の銀をメッキしたものです。

英国銀器の簡単な見分け方

【シルバー(925純銀)】

 ライオンのマークの他に普通は3つのマーク

【シルバープレート(銀めっき)】

 ライオンマークなし、EP あるいはEPNSというマークが入っていることが多い

​上がシルバー、下はシルバープレートです

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シルバープレート EPNS

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イギリス アンティーク

シルバープレートの例、シルバーに刻印されるライオンのマークがありません

シルバープレートは銅やニッケルシルバーの下地に純度100%の銀をメッキしたものです。

​古い時代のシルバープレートは銅板の下地に溶けた銀をかけてプレスして作られていてオールドシェフィールドと呼ばれています。

現在のシルバープレートは19世紀半ばにイギリスのエルキントンが実用化した電気メッキの技法で作られていて下地は古いものは銅もありますがニッケルシルバーが一般的です。ほとんどのシルバープレートの製品にはEPNS(Electro Plated Nickel Silverの略)やEP(Electro Platedの略)といった刻印が見られます。(フランスの有名な銀器メーカー Christofle の製品もシルバープレートです)

* シルバープレートでもEPBMという表示のあるものはブリタニアメタルという合金が下地です。

可愛いティーポットなどで ずいぶん安いな と思うとこのブリタニアメタルだったりします。ブリタニアメタルは有毒物質が溶け出す恐れがあるとされ現在では使われていませんので注意が必要です。

銀器のお手入れ,銀磨き,銀器黒くなる

​銀器のお手入れ

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黒くなってきた銀器、こうなる前に磨いておきましょう

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フォームタイプの銀磨き

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まずは汚れを残さないことと乾いた状態に保つのが第一です。 それからできるだけ使ってあげることでシルバー製品は輝きが保たれます。

普段のお手入れ

ご使用後は柔らかいスポンジを使い薄めた中性洗剤の入ったぬるま湯で洗い、よくすすいだ後 早めにやわらかい布で水分を拭き取り乾かしてください。 その後で柔らかい布で軽く磨いておけば完璧です。使用後、お茶を入れっぱなしで何時間も放置したりはNGです。

ティーポットの中の茶渋を取るには重層と熱湯を入れしばらく置きそのあと綺麗に洗います。

隅のほうや入り組んだ隙間などは筆や柔らかい歯ブラシなどで汚れをとります。

磨き粉の入っているもの(クレンザーや歯磨き粉のようなもの)は細かな傷を表面に残してしまいますので使わないようにしましょう、ナイロンたわしもいけません。また塩素の入った漂白剤は塩素が銀と反応して元に戻らないシミになります。

黒くなってきた時の磨き方 銀磨きペーストで磨く

銀磨きペーストを水を含ませた柔らかいスポンジにつけペーストを泡立てながらやさしく磨きます。汚れが頑固な場合には根気よく時間をかけて磨いて下さい。

磨くときには円を描くようにではなく前後に磨くようにしたほうが均一な仕上がりになります。

手が黒くなりますので手袋をして磨くのが良いでしょう。ペーストで磨き終わったらぬるま湯でペーストを洗い流し乾いたきれいな布で水気を拭き取り、軽く磨きます。

ティースプーン、ティーポット、クリーマー、シュガーボウルなどはペーストで磨いた後に台所用洗剤で綺麗に洗いすすぎます。その後拭いて乾かします。布巾は柔らかいものなら何でも構いません。磨く時は力強くごしごしこすらないようにしてくださいね。 

銀器は柔らかいので、どんな場合にも銀器を磨くときには優しくが原則です。あまり力を入れると細かな傷がついてしまいますので注意をして下さい。

<要注意 !>

アルミホイルを入れて銀器を煮る方法

アルミホイルを丸めて入れたお湯の中に銀器を入れて煮る方法がよく紹介されています。 化学反応によりシルバーの表面の硫黄分が除かれてピカピカになるのですが、私の経験では上手く行かない事もありもっと黒いシミが付いてしまった事もありました。

また注意していただきたいのはカトラリーで刃先とハンドルがマザーパールやアイボリーなどのものにこの方法を使うと継ぎ目の膠(ニカワ:昔の接着剤です)が溶けて隙間がでたり割れが広がったりと取り返しのつかない事になります。 

大切な銀器は丁寧に手で磨くのが一番です。 

イギリスではクリスマスの前に家族みんなで家中のシルバーのものを磨きます。

これもクリスマスの前の楽しい準備のひとつです。

木製ハンドル

ティーポットなどの木製ハンドルの艶がなくなってきたら、同じ色の家具用Bee Waxまたは靴墨を塗り磨いて下さい。

茶葉による詰まり

アンティークのティーポットは洗ってみると注ぎ口の中に細かい茶葉がたくさん詰まっている事がよくあります。 こういう時は根気良く何度もすすがなくてはなりません。 お湯を入れてしばらく置いてから何度もゆすいで見て下さい。 実際に使われる際にもこの部分には茶葉が詰まりやすいので良くすすいでください。

保管時に気をつけること

銀器は空気中の硫黄分と反応して黒くなりますので外気がいつも入ってくる場所より戸棚の中などのほうが黒くなりにくいといえるでしょう。ステンレス製品など他の金属と長いこと接触しているとその部分が化学変化により黒くなる場合がありますので要注意です。輪ゴムもゴムの中に含まれる硫黄分がシルバーと化学反応しシルバーを黒くします。 頻繁に使用しないものは磨いたあと、ジップロック(ファスナー付のビニール袋)に入れておきます。こうしておくといつまでもピカピカのまま保管できます。

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こんなにきれいになりました ( 写真 左側部分 )

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